うつ病パパの復職レポート

HOW TO STOP WORRYING AND START LIVING.

【メタ認知4】うつ病の症状「自尊心の低下」を認識する。

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うつ病の人は、自尊心が低く悲観的になりやすいと言われています。

私自身も、うつ病が悪化していた時期は、自尊心がドン底まで低下しました。

自尊心は主観的なものなので、低下していることに気付きにくいです。

私の場合、心理士さんのカウンセリングや心理療法を受けて、やっと自尊心を取り戻すことができました。

 

今回は、うつ病独特の「自尊心の低下」について解説します。

 

この記事を読みながら、自分に当てはまるところがないか、俯瞰的に見る(メタ認知)トレーニングをしてみてください。

 

「自尊心」とは?
 
自尊心とは、自分自身に対して抱いている価値観です。
これは、主観的な価値観です。
他の人があなたをどう思うかは全く関係がありません。
 
自尊心とは、主観的なものです。
つまり、自分自身の認知次第で、高くなることもあれば低くなることもあるのです。
 
自尊心が高い人の特徴は?
 
それでは、自尊心が高い人とは、どんな人でしょうか?
 
①外から見える部分
声:はっきりしてわかりやすい。適切な大きさ。
しぐさ:アイ・コンタクトを取る。ゼスチャーを使って話す。
姿勢:背筋が伸びて堂々としている。
 
②外から見えない部分
・自分の能力に自信がある。
・自分の犯したミスや間違いを受け入れている。
・反省することに抵抗がなく、いつも学ぶ態度でいる。
・自分に対して前向きでいる。
 
これらの特徴と正反対の言動や感情が出てきた場合、自尊心が低下しているかもしれません。
しかし、そのことに落ち込む必要はありません。
「自尊心が低下している」ということを事実として認知するだけでいいのです。
 
次に、自尊心の低下を招く原因について考えてみましょう。
 
他人との比較。
 
私たちは、無意識のうちに自分と他人を比較してしまいます。
他人と比較するとき、「乱暴に結論づける」ことがよくあります。
その理由は、「理想」が達成不可能なほど高かったり、アンバランスだったりするからです。
その結果、あなたの自尊心は傷ついてしまいます。
 
例えば…
・ファッションモデルと比べて私は醜い。
・プロスポーツ選手と比べて私は下手くそだ。
・成功した実業家と比べて私は貧しい。
 
このように、高すぎる理想像と自分を比較して自尊心が傷つくことがあります。
 
また、身近な他人と比較して自尊心が傷つくこともありますよね。
例えば…
・兄弟と比べて私は能力が劣っている。
・同級生と比べて私の人生は充実していない。
・会社の同期と比べて出世が遅れている。
 
自尊心とは、本来は主観的なものです。
他人とは全く関係が無いことを思い出してください。
 
高い基準を求める完璧主義。
 
完璧主義な人は、失敗や挫折をきっかけに自尊心が低下しやすいです。
 
「私はミスしてはいけない。ミスできない。」
例えばこのような考え方は、自分の首を絞めるかもしれません。
ヒューマンエラーは必ず起きるものであり、ノーミスで仕事をすることは不可能に近いチャレンジです。
 
完璧を目指すと、自分を不幸だと思ったり、不安を感じたりするようになるのです。
 
気分と自尊心を上げるためには?
 
自尊心が低下している自分を俯瞰(メタ認知)することが、回復への第一歩です。
 
それでは、低下した自尊心を上げるためには、どうすればいいのでしょうか?
 
まずは、日々の喜びに注目することです。
その日に上手くいったこと、嬉しかったことを振り返ってみましょう。
ノートに書き出しても良いし、その時の状況を心の中で再現してもいいでしょう。
 
次に、誉め言葉を受け入れることです。
どんな些細なことでも、言われて嬉しかったことは、メモに書き残しましょう。
これが、あなたの自尊心を維持する「貯金」になります。
 
あとは、気分を上げる工夫をすることです。
運動をしたり、好きな音楽を聴いたり、自分なりの「気分が上がる」ポジティブな行動をしましょう。
 
最後に。
 
繰り返しますが、自尊心は主観的な価値観です。
他の人があなたをどう思っているかは、全く関係がありません。
他人より勝っているという優越感で作り出された自尊心は、すぐに揺らいでしまいます。
 
自分にとって何が大切か?それば現実的か?バランスが取れているか?
そういったことを、自分との対話の中で見つけていきましょう。
 
以上